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Mandala-in Sado

宇佐美雅浩「世阿弥 佐渡 2022」(Manda-la in Sado)

展示場所:両津郷土博物館(佐渡市秋津1596)
開館時間:8:30〜17:00(入館は16:30迄)
入館料:300円
期間:2023年7月末まで(要問合せ)

作者ステートメント(一部抜粋)
風光明媚で知られる佐渡島だが、流刑の島という歴史を持つ。
そこに、能楽を大成した世阿弥も配流された。
江戸時代に金山・銀山で幕府の財政を支え、その富によってさまざまな芸能が伝承された佐渡は、現在も人口比で能舞台が日本一多い。 そして、能だけでなく、佐渡より大きな島である沖縄でも見たことがないような様々な伝統芸能が地域ごとに多く存在していた。歌舞伎、文弥人形、説教人形、鬼太鼓、佐渡おけさ、大獅子、小獅子、春、など多種多様な芸能の宝庫だ。
今回の作品では、世阿弥に粉した能の指導者を中心に据え、海から続く稲糖の実った金色の棚田に、伝統芸能を受け継ぐ人々が帆をあげた船に乗って上陸してくる様を表現した。
そして、佐渡は流刑の島ではなく、「文化が宝船に乗って運ばれてきた島なのだ。」というコンセプトを掲げて設計図を描いて、交渉を始めた。
まずは、1年間育てた大切な稲の上に始を設置するという失礼なお願いを、地権者に理解して頂くことから始まった。
さらに、多くの芸能団体にこの作品について理解していただく必要があった。
「佐渡の棚田も、伝統芸能も急速な人口減少と高齢化により、数年後には消えてしまう可能性が高い。
しかし、今ならまだかろうじて残っているこの二つの佐渡の美しい自然と文化を記録し、その重要性を広く伝えることができる。少なくとも、そのことで多くの人々にこの事実を知ってもらい、考え、継承する道筋が見えてくるかもしれない。」と意義を唱え、コロナで延期を繰り返す状況の中、地元の方々と話し合い、時には怒られたり、励まされたりしながら撮影に向け準備を進めた。
そして、2022年の9月、標高30mから470m までの急峻な幻配に広がる直線距離約 2km岩首昇電棚棚田にて、様々な因難を地元の方々と共に乗り越えた、佐渡の Manda-laは完成した。
2022年11月10日 宇佐美雅浩

さどの島銀河芸術祭で制作されたこの作品は、両津郷土博物館に寄贈されています。